1. 抗酸化活性
広義の意味合いで「抗酸化活性」と表現しておりますが、ここでは「フリーラジカル消去活性」の測定を実施しております。現在最もよく用いられている方法論である、比較的安定なラジカルを持つ1、1-Diphenyl-2-picrylhydrazyl(DPPH)を用いた手法を用いております。本法はラジカル状態で517nmの極大吸収を持つDPPHが抗酸化物質によって還元される事により517nmにおける吸光度の減少を捕らえて抗酸化能を評価する方法のことです。
比較対象として、ラジカル消去活性が比較的強いといわれるエピガロカテキンガレート(EGCG)、L-アスコルビン酸(ビタミンC)、トコフェロール(ビタミンE)を用いました。
αおよびγ-マンゴスチンにおいては、両者ラジカル消去活性を有しますが、中でもとりわけ、γ-マンゴスチンについては、天然成分では最も強いラジカル消去活性を持つといわれるEGCGおよびビタミンCとほぼ同等の活性を有することが明らかとなっております(グラフ参照)。